汚れの110番

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アイビ物産の洗浄剤に対する“こだわり”

  1. “洗剤”ってマジック?
  2. “植物から作られた天然の洗剤だから安全”って本当?
  3. “無害・無毒の洗剤”って本当にあるの?
  4. “すべての汚れに対応できる洗剤”って本当にあるの?
  5. アイビ物産の洗浄についての考え方
    1. 具体例1 トーフ型箱(アルミ製)の洗浄
    2. 具体例2 オートバイ ガソリンタンク内部の錆落し

1.“洗剤”ってマジック?

テレビの宣伝で見かけるように、汚れに洗剤を吹き付けただけで、汚れが跡形もなく消えたり、
布に染み込んだ汚れが洗剤を布につけ、擦るだけで撮ることができるでしょうか・・・?
洗剤は界面活性剤・溶剤・アルカリその他の助剤を配合することにより、汚れを分解したり、乳化したり、
分散させたりして、その汚れを媒体(水や布など)に移しとり、除去する製品です。
汚れを水で洗い流したり、布でふき取り布に汚れを移す工程が必要で、汚れを一瞬のうちに消すことは出来ません。

2.“植物から作られた天然の洗剤だから安全”って本当?

植物を原料として作られた洗剤も化学物質を反応させれば、
天然原料とは云えないのではないでしょうか・・・?
例えば、ヤシ油脂脂肪酸に硫酸と水酸化ナトリウムを加えて、アルキル硫酸エステルナトリウム(AS)を作ると陰イオンの合成界面活性剤になってしまいます。溶剤を配合した製品が殆どです。
このような原料を配合した製品は、天然といえません。

3.“無害・無毒の洗剤”って本当にあるの?

外資系洗浄剤のセールスでは、安全性が強調され無害・無害と言い切る場合があります。
LD50(50%の致死量、物質の急性毒性の強さの指標で一定条件化において、
物質を一つの投与経路から1回投与したのち、一定期間(通常7〜14日間)内に動物の半数を
死亡させる量を推計学的に算出したもの)を安全性の基準として考えている場合が多く見られます。
石けんは、安全だと言う意識がユーザーに定着してきているので、石けんを主成分にしているので
無毒だとか、LD50が石けんより高いので安全だとか言う表現をします。
このLD50を出す場合、原料各々のLD50を計算し全体のLD50を出し、この数値と石けんと
比較することが多い。
石けんのLD50は16,000mg/kg(日本食品分析センターの資料より)とされています。
実際はLD50の低い溶剤(毒性の強い)を配合しても、水分を加え、平均値のLD50を大きくしたから
無毒であるとはいい難いと考えます。

4.“すべての汚れに対応できる洗剤”って本当にあるの?

洗浄剤は、汚れの種類、素材によって選ぶ必要があります。

  • 水性の汚れ
  • 油性の汚れ
  • 汚れの量の大小
  • 素材の違い

によって洗浄を変える必要があります。
水性の汚れを洗浄するのに、油性の汚れ落しを目的とする洗浄剤を使用しても良い結果は
得られません。又、素材を溶解したり、傷めるような洗浄剤を使用すればトラブルの原因となります。

5.アイビ物産の洗浄についての考え方

汚れ及び素材を分析し、化学的理論に基づいて最適な洗浄方法と洗浄を開発します。

具体例1 トーフ型箱(アルミ製)の洗浄

トーフ型箱はアルミで作られており、従来のカセイソーダを主成分としている洗浄剤では
黒く変色したり劣化した。又、アルミを侵さないような洗浄剤では、こびりついた豆乳はブラシで
こすらないと汚れが落ちず困っていた。

  • アルミ素材を侵さない
  • 固まった豆乳を剥離洗浄できる
  • ディッピング(侵漬)だけで洗浄できる

以上の条件を満たす洗浄剤として、アルミ製トーフ型箱用洗浄剤“アルクリーン”を開発した。

具体例2 オートバイ ガソリンタンク内部の錆落し

オートバイのガソリンタンクは、亜鉛メッキ鋼板で作られているが、タンク内に錆が発生して困っていた。
従来無機酸を成分とした除錆剤を使用していたが、臭いがひどく排水処理に困った。
錆は除去できるが、水洗いをするとすぐに発錆した。又素材が侵され穴があくなどの問題点があった。

  • 素材(亜鉛メッキ鋼板)を侵さない
  • 錆が除去でき防錆効果がある
  • ディッピング(侵漬)だけで洗浄できる
  • 臭いがくさくなく刺激が少ない

以上の条件を満たす洗剤として、タンク除錆防錆洗浄剤“タンクリン”を開発した。

このように、アイビ物産は、作業現場の具体的な苦情、問題点を取り上げ、その状況にあった洗浄剤を開発します。